2013/10/15

家原美術館だより#4 〜「薬」編









《家原美術館2013》が終わって、

もうすぐ1カ月が経とうとしてるってワケなんだけど。


もう、ずいぶん前のことに感じるよね。


時間の流れってものの速さに、

いつも驚かされっぱなしのオレだけど。



ふりかえると時間なんて一瞬だもんな。



思い返すと、昨日のことみたいに鮮明なクセに、

1年くらい前のことみたいに感じたりもするから。


本当、不思議だよね。



時間ってヤツは、

姿が見えないからこそ、

こんなふうに、

形や重さ、密度を変えて、

積み重なって行くもの、なんだよね。




・・・・さて。



今回お届けする、

『家原美術館だより#4 〜「薬」編』。








今回は《家原美術館2013》会場の、

夕暮れ〜夜の風景を中心にお送りしたい所存でありまする。


今回もまた、

お写真でお見せする「ヴィヂュアル系」ですので、

お菓子とか食べながら、

適当な感じで見てくれたらいいなって思うよ。



それでは、


『家原美術館だより#4 〜「薬」編』。


スタートです!







薬局部分







《こんがらがった》と《きのこの王さま》







白熱灯から伸びる、放射線状の光がきれいです。







《家原美術館看板と「おねしょにユリアン」の小便小僧。







右手入口より







入口扉を閉めたところ。







座敷につながる入口と、調剤室・試験室。







50年ほど前のものと思われる、古いガラス製の薬瓶。
反射する光と、白い棚に落ちる陰影が
ゆらゆらしていてきれいです。







画面中央《春の新作》が光を反射しています。







薬局部分は窓や瓶類など、ガラスが多いので、
光が反射してたくさんになります。







薬品類をぎっしり詰めこんだ棚と、
その上に並べた《牛乳瓶コレクション》。







《頭の中がまとまらない》《春の新作》《五色の光を放つ女神》。
青、黄、赤と並んでいます。







光を反射する《お花マン》。
光が当たって、表面の凹凸(おうとつ)が分かります。







日が落ちるにしたがって、光の色みが
どんどんオレンジ色っぽくなっていきます。







光を反射する《牛乳瓶コレクション







「カネボウ棚」に貼った赤い布が、目にあざやかです。







左上から《金曜日の人工衛星》《山を眺める木》《おしゃれをして出かける人》
《カマキリの怪物》《何も考えずに踊る人》







「岡江久美子棚」に飾ったスケッチブック作品。
鉛筆のほかに、油彩、ボールペン、色鉛筆、
パステルなどを使った作品です。







「ヒストミン棚」に飾ったスケッチブック作品。
中央、左から《変なボタンを押す人》《かっこいいブーツ》《ボールを持った女の子》。







ぴかぴかのガラスが、ぴかぴかに光って、すごくきれいです。








座敷3







座敷2から中庭を眺めたところ。
古いガラスは「吹きガラス」の製法でつくられているため、
水面のようになみなみしているのだそうです。







夜7時半ごろ。座敷2の縁側より、お手洗いと廊下を見たところ。







《フローティングボールペン展示器具》と縁側に伸びる影。









閉館時間をすぎたころ。
ひとり、戸締りをする時間も、なかなか味わいがありました。








雨の夜は、光がさらにきれいでした。





さてさて、さて。

『家原美術館だより#4 〜「薬」編』。

いかがでしたでしょうか。



次回は『家原美術館だより#5 〜「局」編』として、

会期中にあったさまざまな出来事を

お伝えしようかと思ったり思わなかったりするので、

むしろ、あてにせずお待ちくださいまし。



それでは、Ma - Ta。










・家原美術館2013 中間報告


・家原美術館2013 はじまり

・家原美術館だより#1

・家原美術館だより#2

・家原美術館だより#3

・家原美術館だより#5





< 今日の言葉 >

「オレはただ、自分にとって最高のターンをするだけだ!

(『モンキーターン』22巻P57
  /波多野憲二と洞口雄大の最終ターンマーク対決)



2013/10/01

家原美術館だより#3 〜「田」編








みなさま、

お待たせいたしました。


私、家原利明がお送りする、

家原美術館2013だより、第3弾。


題して、


『家原美術館だより#3 〜「田」編』。






いよいよ、

「目で見る《家原美術館2013》〜ビジュアル系・座敷部分」に

突入であります。



去る9月の16日に幕を閉じました宴(うたげ)、

『家原美術館2013 有松・旧山田薬局』に

来られた方も、来られなかった方も。



懐かしいやら、新鮮な感じやら、

思い思いの目線で見ていただければ、

と考えております。




それではさっそく始めましょう。


『家原美術館だより#3 〜「田」編』


どうぞ、ご覧あれ!






薬局部分から座敷へ入ったところ。
「赤」と「緑」のコントラストがきれいです。







座卓には「お名前書いて帳」







今回、2冊置いていた「お名前書いて帳」が
最終日を前にして、びっしりすきまなく埋まりました。
絵やメッセージを書いていただいた方々、
本当にありがとうございました♡×100






いちばん手前の座敷(座敷1)から、
奥の座敷(座敷2、座敷3)を見たところ。








座敷1から薬局側を見たところ。
中央に小さく《お花仮面》が見えます。








座敷2と座敷3







座敷2、左手に《性別年齢国籍不詳》、右手に《植物じいさん》。
その奥、座敷3の床の間には《お花マン》を飾りました。







手前、座敷2にはこれまでの作品集を置き、
奥の座敷3には「コレクション展示器具」を置きました。







座敷2から座敷1を見たところ。
その奥には土間が見えます。







壁面には『手ぬぐいコレクション』を飾りました。
観光地などで買い集めた手ぬぐいのコレクションです。







その背面、縁側ごしに中庭を見たところ。
緑の中に、たぬきの置物が鎮座しております。
その左手には、お手洗いへとつづく廊下が延びています。







お手洗いへの廊下には「アリナミン」のPOPを置きました。
バルーン式のこのアリナミン。
少々しぼんでいたため、ふくらまし直しました。
ということは、私め、旧薬局のおばちゃん(またはおじちゃん)と
「間接キッス」をしたわけであります。







廊下の「アリナミン」辺りからお座敷(家屋)を見たところ。







中庭より家屋を見たところ。








中庭側から座敷3を見たところ。
縁側には《フローティングボールペン展示器具》を置きました。
これらの「展示器具」は《家原美術館》(2012)の際に
制作したものです。







光の透け感や、卓上への映り込みなどがきれいです。







会期中、お客さまに、
「家にあったから」と、フローティングボールペンをいただきました。
そのためにわざわざまた足を運んでいただいた上に、贈り物までいただけて。
本当にうれしかったです☆×100







《フローティングボールペン展示器具》の手前、
《つめきり展示器具》と《キーホルダー展示器具》。







夕暮れどきになると、外が青く、
室内がマンダリン色になって、日中とはまたちがう雰囲気になります。







《つめきり展示器具》左部分





《つめきり展示器具》右部分





《キーホルダー展示器具》左部分
最上段に「砂時計シリーズ」、その下段には「ゴールドシリーズ」。





《キーホルダー展示器具》右部分
こちらには、海外で買ったキーホルダーや
観光地のすみっこで忘れ去られていたキーホルダーを収蔵。
最下段は「クリスタルシリーズ」。







反対側から見たところ。








縁側より、
《フローティングボールペン展示器具》と
床の間の《お花マン》。







《お花マン》とお仏壇。






このお仏壇、聞くところによると「江戸時代」のものだそうです。
となればきっと、ちょんまげの人もお参りしたというわけです。
そう思うと、なんだかすごいです。








《お花マン》
サイズは、H:90× W:30㎝
(掛軸サイズは 
H:140× W:44㎝






床の間側から座敷2側を見たところ。
左手襖(ふすま)に《ミス・エイプリル》。








座敷3から、座敷2、座敷1を見たところ。
右手、年代物の収納棚に《カミツキ怪獣》を飾りました。







《カミツキ怪獣》は、
棚の桟(さん)と桟のあいだにかませた
木材(クッションフェルト付)
ピンを挿して、その上に掛けてあります。








ふたたび座敷1に戻って。
赤い布の向こう側には、台所があります。
台所からの蛍光灯の光で、階段や窓枠のシルエットが浮かび上がり、
赤と黒の、「花札」のような色合いを見せてくれます。








露出を変えた写真。
この「階段ダンス」も、ずいぶん古いもので、
ちょんまげ時代の人が上り下りしていた代物です。








土間部分。
右手、座敷1と隣接しています。







土間の奥、裏庭につながる通路には、
「カゼに・・・ニューヨーク生まれのエスタック」の看板。








土間の壁面には、
掃除・片づけの最中に出てきた看板やPOPを飾りました。







「リポビタンD」の冷蔵ケースは、電源を入れれば、
まだ使うことができます。







さて。


今回お送りしました

『家原美術館だより#3 〜「田」編』

目で見る《家原美術館2013》〜ビジュアル系・座敷部分」



いかがでしたでしょうか。




次回は『家原美術館だより#4 〜「薬」編』を

お送りいたすつもりでございます。



どんな内容なのかは、見てのおたのしみ。

みなみなさま、乞うご期待でございます。




それでは、その日まで!


チャオ!








・家原美術館2013 中間報告

・家原美術館2013 はじまり

・家原美術館だより#1

・家原美術館だより#2

・家原美術館だより#4

・家原美術館だより#5







< 今日の言葉 >


「金玉は 金といえども光りなく
 玉といえども 丸くなく
 日陰においても色黒し
 えらくもないのに ひげはやし
 縫目あっても ほころびはなし」

(『はだしのゲン』8巻P49)