2009/01/06

パンツのヒモを引き締めて

こんにゃくフライを食べたり、除夜の鐘を突っついたり。
例年はたいてい寒空の下で年越しを迎えているのだけれど。
2008から2009は、布団の中で年を越した。

めずらしく、風邪を引いてしまったのだ。

バカは風を引かないというけれど。
バカな僕は、いままで風邪に気づかなかっただけかもしれない。

30日に風邪を引きはじめ、大晦日から元旦にかけて、どっぷりと寝込んだ。
いまが何時なのか。もう2009年なのか、それともまだ2008年なのか。
何度となく目を覚まし、時計に目を凝らす。
赤く光るデジタル文字が、無表情に時を知らせる。

そんなこんなで、気づくと布団の上で新年を迎えていた。


「ここ数年、もうずうっと風邪なんて引いてない」

年末、インフルエンザでマスクをしている人に、
そんなことを豪語した結果がこれだ。

以前にも、
「俺はハエに留まられたことがない。ハエに留まられるなんて、うんこと同じだ」
などと言い放ったその直後、おそろしく絶妙なタイミングでハエに留まられたことがある。
左腕に留まったショウジョウバエを見ながら、

「おごれるものも久しからず・・・ああ、諸行無常がこの世の常か」

と文学的な気持ちになったりしたものだ。

「〜したことがない」とか「・・・になったことがない」
そんなふうに豪語すると、なぜかそのすぐあとに覆ることが多い。
それまで気づいていなかっただけなのか、
それとも、言ったことで意識が向くようになったせいなのか。

思うに「調子に乗っている自分へのいましめ」なのかもしれない。

過小評価も過大評価もせず。
自分を等身大に見て、いまいる位置を正確に知る。
自信を持つことはいいことだけれど、
調子に乗るのはよくない。

そんなことを考えた年末年始。
当たり前だと思っていたことに、もう一度感謝しようと改めて思ったりした。


風邪で寝込んでいて、熱と渇きに飢え、

「ポカリスエットが欲しい」

と切望していると、2リットルが1本、
500ミリリットルが2本、1リットルが1本、
とポカリスエットが次々に集まった。

愛人宅に住んで、ほとんど顔を会わさなくなった父からの2リットル。
急いで買いに走ってくれた、女友達からの2本。
あわてて買い物から戻ってきた、母からの1リットル。

1リットルの涙とはいかないものの。
合わせて4リットルのポカリスエットが、ずっしりときた。
渇き切った体に。
何よりみんなのやさしさが、イオンサプライだった。

そして『co-coloは上天気』(ポカリスエット1980年代CMソング(宮沢りえ出演)/ミック・ブロンズナン)、
いや、co-coloもkaradaもKONISHIKIも、みんな上天気だ。


さて。
正月三が日に、母が、甥っ子どもと一緒に、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ってきたそうだ。
「お誕生日おめでとうステッカー」を胸に貼っていると、
着ぐるみキャラクターたちが集まってきたらしい。
母いわく、

「目の大きい、コロンとしたやつと一緒に写真を撮った」

ということだが。
いったいそれが、何のキャラクターだったのか。
それは、まったく分からない。
たいていのキャラクターが「目の大きい、コロンとしたやつ」という特徴に
当てはまる気がしないでもない。

結局、正解は追求しないでおいた。
「目の大きいコロンとしたやつ」は「目の大きいコロンとしたやつ」のままが、いちばんいい。
正体を知ってしまうと、意外とおもしろくなくなってしまうような気がしたから。

< 今日の言葉 >

今日すら進めない 子どもの私はね
明日も進めない 大人の私になる
(『Tree  Climbers』木村カエラ)

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