2026/07/01

アルバム・ザ・ベスト20くらい






さて。


今回は、

個人的に好きな音楽を、

並べてみようと思うのでありす。


好きな曲・・・となると、

計り知れないくらいにきりがないので、

今回は、「アルバム」として、

個人的に完成度が高いと思うもの、

または、好きだと思うものを

ざっくりと並べてみました。


題して、

『アルバム・ザ・ベスト20くらい』 


順位はつけられないものなので、

順不同でお送りいたします。






NEWEST MODE L

『Crossbreed Park』



高校2年生の時に、買ったアルバム。

20代になっても、

カセットテープに録音して、

古い車のステレオでずっと聴いてた。


1枚のアルバムとは

思えないほどの密度と完成度。

どの曲もみんないい上に、

アルバムとしてのまとまりがあるのがすごい。





Blanky Jet City

『幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする』



学生時代の10代から、

社会人になった20代にかけて、

いちばんよく聴いたアルバム。


料理をしながら聴いたりしていて、

台所の机の上に開いたままだったジャケットが、

油でうっすら汚れている。


1本の映画を観たような。

短編集を読んだような。

アルバム単位では、

この作品がいちばん好きだ。


今でもよく聴く。


BJCのバトンは、

次世代の、

甥っ子たちに受け継がれている。


甥っ子の一人は、

ベンジーと同じステージに立ち、

一緒に唄ったこともある。





Stive Reich

『Music for Musicians』 



56分32秒。

1枚のアルバムで1曲。

何かをつくったり、

作業に没頭するのに最高のアルバム。


ある瞬間、

静寂よりも静かになる。


エンドレスに

1日じゅう聴いていられる。


氏の作品の中で、

いちばん好きなアルバム。





ゆらゆら帝国

『空洞です』



選ぶことはできないのだけれど。

アルバムとして選ぶなら、

この1枚か。


「最新作が最高傑作」


出すたびにいつも最高傑作で、

バンドのオリジナル・アルバムとして、

最後の作品。


夜な夜な鉛筆を削りながら。

昼夜逆転した真夜中に。

真昼のまぶしい光の中で。


ずっと聴いてきた、

ずっと聴いている、

大切な1枚。





ヤプーズ

『ダイヤルYを廻せ!』



これまた選べない中で、

どうしても・・・というなら

この1枚になる。


特に『ヒステリア』が

たまらなくいい。


そこに続くすべての楽曲が、

『ヒステリ』アに向かって

疾走していくような。

そして最後の曲へとつながるような、

曲の構成がすばららしい。


うっかりすると、

泣いてしまう。





スピッツ

『名前をつけてやる』



このアルバムの時代のスピッツは、

ライブハウスの観客が

50人もいなかった。


高校生だった僕は、

どきどきしながら

最前列の、

手を伸ばせば届きそうな距離で

演奏を聴いた。


どのアルバムも好きだけれど。

時にこのアルバムに

思い入れがある。


ライブの思い出と、

学生服の記憶。

今でも大切な1枚だ。





さよならポニーテール

『来るべき世界』



世の中には、

いいものをつくる人がたくさんいて。

見たこともないような、

感じたこともないような世界へと

連れて行ってくれる。


見たことも聞いたこともない世界なのに、

なぜかそれが、しっくりとくる。

じわりと心に染み込んで、

音と音葉が、

血肉に変わる。


そんな

すばらしい世界への「切符」。

かけがえのない日々の

記録と記憶。


音楽は、タイムマシンだ。


このアルバムを聴くと、

心も体も、

あのころの時間へ

瞬間移動する。


「来るべき世界」を目の前に、

奮闘していた、あのころへ。





ザ・ヘア

『ヴィーナスの丘』



ジェケットの絵は、

宇野亜喜良氏によるもの。

幼稚園のころ、

古びた本屋さんで立ち読みをした記憶。

大人が読む本を手に取り、

漢字ばかりで読めなかったが。

カラフルで不思議な挿絵だけは、

目の中に色濃く焼きついた。


中古レコード店で出会った

このアルバム。


今ほどインターネットが

充実していない時代、

街のレコード店が

出会いと発掘の場所だった。


1996年のアルバムとは思えないほど、

サイケデリックな夜の匂いが漂う

アルバムだ。





モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)

『魔笛』(Mozart: Die Zauberflöte)



クラシックに詳しいわけではないので、

何も語れないのだけれど。

モーツァルトの楽曲は、

結構好きなものが多い。


この『魔笛』は、

イタリア語ではなく、

ドイツ語で書かれたオペラ。


パパゲーノとパパヘーナが

出会う場面がすごく好きだ。





ベートーベン(Ludwig Van Beethoven)

『第九』(Symphony #9)



CDのサイズ規格が、

『第九』をもとに決められたのは

有名な話だけれど。


そんなこともあって、

最初に手にしたクラシックのアルバムが、

この『第九」だった。


完璧なまでの組曲。

完璧なまでのアルバム。


第二楽章の冒頭も

たまらなくいいが。

第四楽章の、「歓喜の歌」。

最後の、残り9分35秒あたりからが、

感動と涙と鳥肌の連続。


爆音で聴く『第九』は、

何ものにも代えがたい。





Tony Joe white

『black and white』



いい声。いい音。いいメロディ。

家事や料理をしながら、

踊りたくなるアルバム。


かっこいい。


そのひと言に尽きる。





The Secret Sisters

『Put Your Needle Down』



なんとなく、

アルコールの香りがするアルバム。


今はもう、

お酒を飲まなくなったけれど。

酒場のカウンター、

ウイスキーが似合う。


かと思えば、

目の前に、

ハイウエイを走り続けた、

アメリアの広々とした景色が浮かぶ。


夜な夜な一人、

お酒を飲んでいたときを思い出す、

夜のアルバム。




Nik Bärtsch's Mobile

『ARE』



GENELECのスピーカー、

ウーファーを買って。

部屋を揺らすくらいの

重低音の音楽を求めて、

このアルバムに漂着した。


BOSEのM3で聴いていたら、

あまりの低音に、

スピーカーが

じりじりと「動いていた。


Nik Bärtsch(ニック・ベルチュ)氏の

アルバムの中で、

いちばん最初に買ったアルバム。





Mirah

『Advisory Committee』




アメリカ、

ワシントン州の州都、

オリンピア。

そこで開催された音楽祭で、

Mirah(ミラー)のライブを観た。


古びた映画館の舞台に立ったMirahは、

伸びやかな澄んだ声で

唄っていた。


公演の後、

すぐにMirahのアルバムを買った。


このアルバムは、

その次のアルバム。


地元のライブハウスで、

久々に「再会」したMirahは、

坊主頭だった。


アルバム・ジャケットに写る

黒い模様は、

刈り込んだMirahの髪の毛だ。


すぐそばに座ったMirahは、

ステージで見るより小さくて、

子どもみたいな女の子だった。





Mean Machine

『Cteam』



「プロ」が集まってつくった、

ガールズバンド。

10代みたいな純度でありながらも、

完成度はしっかり「大人」の水準で。

きらきらとした結晶が

たくさん散りばめtられた

うつくしいアルバム。


秀逸。


何度も聴いて、

何度も励まされてきた。


『本当は 描けない絵は

ないんだよ』


(『ペーパームーン』より)


頭に描けなくなったら、

おしまいだと。

そう教えてくれた。


歌詞だけでなく、

アルバムに詰まった熱量が、

言葉以上にそれを教えてくれた。





Gil Scott-Heron

『It's Your World』


曲で言えば、

初期の作品も好きだけれど。

アルバムとしての流れ、

曲構成、勢いなど、

このアルバムがいちばん好きだ。


ジャケットのデザインはさておき。

Gil Scott-Heron氏の声は

本当にかっこいい。


誰かに勧めるでもなく、

誰かと分かち合うでもなく。

家で、車で、たくさん聴いた。


「好き」とは、

本来、そういうものかもしれない。





Felix Kubin

『Zemsta Plutona』



不穏で、不快で、不気味で。

魅力的で、心地いい、メカニカルな音。

まるで自分が

器械か人造人間にでも

なったみたいに。

鼓動が、呼吸が、血液が、

器械音に染まる。


音を聴けば、

Felix Kubin氏だと

すぐにわかる。

唯一無二の絶対音楽。


曲としては、

『Bruder Luzifer (1982-2010)」

にも、

いい作品が

たくさん詰まっている。


アルバムとして

1枚選ぶとしたら、

現時点ではこのアルバムになる。





Doreen Shaffer

『Adorable』



10代のころ聴いていたレコードに、

Doreen Shafferの

『Golden Love』が入っていた。


とてもいい曲だったので、

Doreen Shafferの

アルバムを買った。


アルバムのタイトル通り、

「愛らしい」楽曲が

たくさん入った1枚。


軽やかな管楽器の音色と、

重低音がたまらない。

不思議とと元気が湧いてくる。





Ketil Bjørnstad

『Sunrise』



画家、

エドヴァルト・ムンクの

生涯を描いた組曲。


うつくしい歌声に、

心をすすぎ清められる。


誕生、成長、希望、

投獄や苦悩、混乱、絶望感など、

言葉を超えて伝わる情景がある。


ちなみに

Ketil Bjørnstadは、

日本語表記では、

「ケティル・ビヨルンスタ」

となります。





Elina Duni Quartet

『Matanë Malit』



展覧会の会場で、

期間中、終日流していたアルバム。


滞在制作の後、

会期が終了するまで、

会場に寝泊まりしての会だったので、

まさにこのアルバムが

テーマ曲のように染み込んでいる。


エアコンのない、

鉄筋コンクリート造りの建物で。

汗を流して食べた

冷たいお蕎麦や、

ペンキにまみれた手で食べた

スナック菓子など。


「食べた記憶ばっかりじゃないの」


母や甥っ子が来てくれた記憶。

眠れない夜、屋上で星を見た記憶。

いろいろな記憶が詰まった、

思い出のアルバム。




最後に。




REBECCA

『TIME』



初めて買った

「CD」のアルバム。


レコードやソノシート、

カセット・テープなどで、

それまでも音楽は聴いてきたが。


このアルバムから、

音楽が「友だち」に

なったのかもしれない。





まだまだ並べたいアルバムは、

何枚もあるのだけれど。


今回はこれにて

ご無礼します。



昨今では、

アルバム単位で

音楽を聴くことは、

減りつつあるのかもしれないが。


アルバムの持つ魅力、

物語や世界観、

流れや温度などを味わう時間も

悪くはないと思う。


記録媒体が、

デジタルだろうと関係ない。


コーヒーや紅茶を入れて。

「ながら」ではなく、

音楽とじっくり向き合う時間。


それこそが

「ゆたかなひととき」

かもしれない。



音楽に救われた記憶。


音楽に、少しでも恩返しできたら。

音楽の力を、少しでも伝えられたら。


誰かと分かち合う音楽もあれば、

一人、ひっそり聴く音楽もある。


いいとか、好きは、

必ずしも人と同じではない。


ここに並んだ音楽も、

僕の好きなものばかりだ。


「好き」の、ほんの一部を、

並べてみた。


新たな自分を発見したり、

見失った自分を取り戻したり。


自分の本棚やクローゼット、

音楽が並んだ「棚」を掘り返し、

じっくり見直してみると、

自分が好きなものがわかり、

自分がどんな形なのかが

わかってくると。


学生時代、先生に聞いた。



皆さんもどうか、

並べてみてください。


自分だけの、

自分の好きな、

音楽を。


心から好きだと感じる、

自分だけの、

自分の形を。




< 今日の言葉 >


あふれた涙で

咲かせた赤い花

いろいろあったわ

いろいろあったわよね

覚えているわ この花が


(『ヒステリア』ヤプーズ)