さてさて。
気づけば第4弾となった、この記述。
始めたからには終わらせねば、と、
ひとり意気込んでおるわけですが。
これを見ながら、
タイの風景を擬似散策して
楽しんでいただければ、
タイ編、うれしく思います。
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・其の1
・其の2
・其の3
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*
朝食を食べるため、
宿からふらり、通りへと歩く。
昨夜、宿にたどり着くため、
さまよい歩いていた界隈(かいわい)。
駅からつづく通りに行けば、
何かあるだろうという算段。
宿のロビーには「No Durian」の貼り紙。
昨日『ドリアン羊羹(ようかん)』を
買わなくてよかったと、つくづく思う。
通りに出ると、
昨晩は見かけなかった露店が
道路沿い、ひしめくようにして並んでいる。
やや! と、思う間もなく、
さらなるやややや! な光景が目に入った。
ガレージのような広々とした場所、
大きめの体育館ほどの屋根のある広場に、
なんと、屋台がびっちりと
立ち並んでいるではないですか。
タイの、お食事たち。
いい香りと喧騒(けんそう)。
お店に負けないほど、
いや、人ごみに負けないほどの
たくさんの店々。
興奮。感激。
はやる気持ち。
おもちゃ箱をひっくり返したような風景に、
高ぶる心をなだめすかしながら、
まず、深呼吸。
それから迷わず足を踏み入れ、
手前から順番に、1軒1軒、
じっくり見ていく。
熱気と勢い。おいしそうな色。
どれもがみんな、垂涎(すいぜん)を誘う。
ちょうどお昼どきのためか、
ものすごくたくさんのお客さんがいて、
まっすぐには歩けないくらいだった。
見たところ、若い女性のお客さんが多く、
首から社員証のようなIDを提げている人が目立った。
おそらく、近隣のオフィスから集まってくるのだろう。
タイの、OLさんたち。
ランチタイムのOLさんに混ざって、
あいだを縫うようにしながら、
ずらりならんだ店々をのぞいていく。
ビュッフェのような形式のお店もあり、
1皿料理のお店もあり、
できたて料理のパックを
各種、並べているお店もあり。
英語併記はあるものの、
食べたことも聞いたことも、
見たこともない料理がいっぱいで、
もはや「直感」に頼るしかなさそうだった。
直感。
これは自分の得意分野である。
これまでずっと、直感が頼りだ。
あちこちのお店を見て回りながら、
いくつかの料理、いくつかのお店に目星をつけていく。
カオマンガイ。
タイ初日、流行語のように耳にした「カオマンガイ」。
たまたまそばにいた日本人旅行客が、
数分間のあいだに30回くらいは
連発しているんじゃないかと思えた「カオマンガイ」。
それを思い出し、
脳裏に刷り込まれた料理、
禁断のカオマンガイに手を伸ばす。
中でもおいしそうなお店をロックオン。
カオマンガイひとつ、
50バーツ。
甘酸っぱいのと、
甘辛いソースを容器に注いで。
空いた場所を見つけて座って、
さっそく食べてみる。
アロい。
それはそれはおいしかった。
ひとまず、お腹が満たされて。
こんどは、甘いものが食べたいと思った。
ということで、
またしても巡回に出かける。
ややや! 本日3回目のややや、である。
もち米に、甘じょっぱいココナッツミルクのような、
濃厚なソースがかかった、タイのデザート。
会いたかった!
ずっとずっと探してた。
ようやく、再会できた。
カナダの、トロントにいたとき、
ちょくちょく通っていた『メコン』という
タイ料理店。
そこで、料理のすみにちょこんと添えてあった、
もち米ココナッツミルク。
名前も分からぬそれを、
勝手にそう呼んでいたのだが。
当時、お腹いっぱいになってさらにデザートまでがお米、
しかももち米って・・・などと突っ込みながらも、
箸が止まらず、結局いつもぺろりと平らげていた
もち米ココナッツミルク。
そう。
気づくとぼくは、
もち米ココナッツミルクに
すっかりトリコロールだった。
(トリコロール:とりこになってぐるぐる巻きにされたという造語)
その、もち米ココナッツミルクとの再会。
ようやく会えた、もち米ココナッツミルク。
パックに入ったそれを買って、
席に着くなり、すぐ食べた。
これ!
そう、これこれ、この味!
なんというのか、
この濃厚なココナッツミルクソースと、
もちもちのもち米との、甘じょっぱい味わい。
ずっと食べたかった、
もち米ココナッツミルクとの抱擁(ほうよう)。
そうなんだよ、これこれ。
10年以上ぶり、
15年ぶりくらいかな・・・。
あれこれつぶやきながら、
興奮ぎみに食べ進める。
この感動は、
言葉も分からぬタイのOLさんたちにも
発散されていたに違いない。
そのあと、おいしそうな南国トロピカル果実を
何種類か食べた。
(お写真がなくて恐縮です)
好きなフルーツを好きなだけ選べば、
各フルーツごとに食べやすく切ってくれて、
それを金魚すくいみたいな
透明きんちゃく袋に入れて売ってくれるお店で、
付いてきた小袋入り「スパイス」がまた、たまらなかった。
塩と砂糖、そこにチリ(唐辛子粉)を混ぜたスパイス。
ビニール小袋に入ったそれを、
かけたり、直接つけたりして、
フルーツを食べるのだ。
最初、なんだろうこれ、と驚きだったが。
めちゃくちゃアロかった。
特に、青くて硬いメロンによく合った。
あまりにも気に入ったそれを、
後日、日本国内のベトナム食材店で見つけた。
甘くて、しょっぱくて、ピリッと辛いこのスパイスは、
リンゴやメロンなどのフルーツによく合う。
・・・・話はタイの、屋タイに戻って。
屋台は食品ばかりでなく、
はさみや包丁などの日用品、
サングラス、爪切りや洗濯バサミ、
おしゃれな洋服から日用着、
中にはお坊さんの法衣を売るお店もあった。
「可愛いネコですね」
「ちがうよ、ウサギだよ」
「ああ、イヌですか」
「いや、ネコだって・・・あれ?
あ、ちがう、ウサギ!」
・・・一同、笑い。
などと、洋服の柄を見ながら、
お店の人と、つたない英語で会話を楽しんだり。
おしゃれなお洋服や、法衣などを買いつつ、
非食品エリアをすみずみまで全部、
あますことなく見て回って。
OLさんたちが集う、
にぎやかな屋台村をあとにした。
歩いて行くと、また別の「屋台村」を発見。
そこで、気になった料理を食べてみる。
やっぱりアロかった。
けれどももう、お腹いっぱい。
朝食と昼食が近すぎだ。
あとはちょっとしたデザートくらいしか、
入りそうにない。
通りを進んで左右を見渡すと、
路上には、ずらりとならぶ露店が見えた。
やややや!
まるでお祭りのようだが。
これが、タイの日常だ。
こんな楽しいことはない。
ここでも、見残しがないよう、
全部見て回るための順路を思い描き、
まずは左手に折れて、
露店の終わり(切れ目)まで歩いていく。
そこで道を渡って、
反対側の露店を見ながら、来たほうへと戻っていく。
そして、まだ見ぬ界隈へと進んで、
終わりが見えたらまた道を渡って、
最初に左に折れた箇所へと戻っていくのだ。
まるで野良犬のようだが。
これが、ぼくの日常だ。
またもや見つけた。
見つけてしまった。
揚げたてのカオマウ。
露店の傘の下から、
熱せられたココナッツオイルの香りが立ちのぼる。
ひとつ買う。
買うしかなかった。
すぐそばの階段に腰かけ、
揚げたてのカオマウを頬ばる。
かりっ、とろっ。
「熱っつ!」
あつあつとろとろのカオマウが、
口腔内の粘膜をしたたかに焼いた。
アロ〜い。
横に添えられた、衣のようなもの。
なんだこれ?
カリカリサクサク、
塩味が効いて、おいしかった。
すぐ横には、
冷たいミルクティーを入れてくれる露店。
日本じゃ飲まないような、
オレンジ色の、甘〜いミルクティー。
これがまたおいしい。
暑い陽気、タイの気候によく似合う、
甘〜いミルクティー。
飲むとさっぱりしていて、
氷を溶かしながら、歩き飲みするのが心地いい。
通りの露店を一巡したあと、
足を伸ばして、駅のほうへと歩いていく。
あきらかに都心の風景に変わった、繁華街。
そこにも、ビルにくっつくふうにして、
露店が軒並みつづいていた。
表通りから、少し細い路地へと入る。
路地の壁面を覆いつくようにして、
カバンカバンカバン・・・・。
カバンの展覧会。
そこは「お店」というより、
単なる壁にカバンを陳列しているふうに見えた。
事実、そうらしかった。
道をはさんで反対側のお店が、
実際の店舗らしい。
通常営業しながら、入口足元、
コンクリートを塗り固めて、
タイルレンガを敷き詰めているお店もあった。
(夕方には施工が完了していた)
蛇行しながらつづく路地を奥へと進んでいくと、
少し大きめのスーパーマーケットに遭遇した。
それはもう、入るしかない。
びっしりと、
天井付近まで並んだ、
タイ式陳列法。
すきまなく商品が並んだ通路は、
色とりどりのトンネルみたいだった。
理屈ぬきに、
わくわく楽しいパラダイス。
きんきんに冷房が効いた中で、
タイの陳列と商品をじっくり見ていく。
「豚めし」の缶詰に、
コマックの食堂、
フラファンのことを思い出す。
タイ初日に買った、おいしいオレンジジュース。
まだまだ巡回中だから、あとで買おう。
(そう思っていたら、あとで見たとき、
まるで嘘のように、そこだけごっそりと
商品がなくなっていた!
目当てのオレンジジュースだけが、
すっぽりないのだ。
その光景は、そんな! まさか!
としか言いようがない、
まさに、狐につままれたような光景だった)
コイのエサかと思えた、タピオカ。
カラフルなゼリーやいろいろな缶詰。
そこに描かれたキャラクターや人物像。
冷凍フライドポテトに描かれた自由の女神も、
タイではどこか、お坊さんっぽく見えなくもない。
商品の種類だけでなく、
パッケージの色合いやデザイン、
趣向などを見ていると、
時間がいくらあっても足りなくなる。
いつまでも見ていられる。
・・・と、思っていたのだが。
どうしたものか、
普段おとなしいはずのお腹が、
きゅるきゅるぐるぐる鳴りっぱなしだった。
しだいに音が、
きりきりとした感覚をともなって
やってくるようになった。
私こと家原利明、
おトイレちゃんはいつも、
規則的なリズムで、
毎朝きちっと済ませている。
のぼったりくだったりすることの少ない、
従順かつ正確な、ぼくのお腹。
それなのに。
どうしたことか、
急に切迫した様相を呈してきた。
これはアロい、じゃなかった、
これはヤバい、と感じた。
トイレに急ぐ。
個室に入って便座に座る。
『音姫』のないタイランド。
申し訳ないが、フェイクのお流しをさせてもらう。
勢いよく流れる水流。
それに便乗してほとばしるラージ(大)。
なんの感触もなく、
ものすごい勢いで、ものすごく出た。
お腹をさすりさすり、
トイレから出る。
店内の冷房が効きすぎて、
お腹が冷えてしまったのか。
乳製品のゾーンをを見ていて、
いきなり急に、もよおした。
すっきりした面持ちでトイレから出る。
そしてまた、
スーパーマーケットに並んだ商品たちを
あれやこれやとながめて楽しむ。
するとまた、しばらくもしないうちに、
お腹がきゅるきゅるぐるぐる。
にわかに雲行きが怪しくなる。
アロい、じゃなくて、ヤバい。
トイレに急ぐ。
水流と一緒にシャバダバー。
結局これを、4回繰り返した。
幼少期から数えても、
こんなシャバダバダーな経験は
ほとんどないのに。
タイに来て、短時間に4回。
スーパーマーケットでよかった、と思った。
フードランド・スーパーマーケットさん、
どうもコップンクラッ!
・・・ちなみに。
タイのおトイレは、
お尻は紙で拭き取るのではなく、
横にあるジェット噴射ノズル付き水流ホースで
直接その箇所を洗い流す。
個室に備え付けられたトイレットロール紙は、
ぬれたお尻を拭くためのものだ。
拭き終わった紙は、
便器にではなく、個室内の「くず入れ」に
ぽいっと捨てる。
間違えて紙を便器に流すと、
見る間に詰まって、水が流れなくなる。
ぼくはこの、
タイ式ジェット水流ホース方式が、
とても気に入っている。
すっきり洗い流せて、
なんだかとても清潔な気がする。
逆に、来日したタイの人が、
コンビニエンスストアなどにある
お掃除用のジェット噴射ノズル付き水流ホースを、
お尻洗浄用だと思ってご使用にならないか、
それが心配でならない。
とにかく、
悪くないタイミングでのおくだりと、
清潔なおトイレに感謝して、
2時間くらい、
スーパーマーケットに入り浸っていた。
スーパーマーケットから出ると、
先ほどまで道路だった場所に、
たくさんのテントが並びはじめていた。
またしても露店。
しかも、これから始める用意をしていた。
じゃまにならないよう、通りのすみに腰かけて、
準備の様子をじっくり見てみた。
ある露店の女性の例。
その女性は、
左側1/3部分から順に商品(衣料品)を並べて、
中央1/3部分を空けて、
次に右側1/3部分を、下から順に並べていった。
下から順に並べるのは、
Tシャツのかかったハンガーを
上から別のTシャツで覆って、
より多くの商品を効率よく陳列するためだ。
最後に中央部分、
下から順に商品を並べていくと、
その中央部の上のほうに、
何枚かのお金(お札)を飾って、
恭(うやうや)しく拝んでいた。
商品を並べる手つきもていねいだったが。
なんだか仕草そのものも、
あわただしさを感じさせない、
ゆったりとていねいな雰囲気だった。
ほかのお店も、
さしてあわてるふうでもなく、
ひとつひとつ、
淡々と並べているふうに見えた。
きっちり順序よく
ていねいに列べるそのさまは、
どこか崇高な気配すらあった。
今日が初めてではないであろう、
露店の陳列。
というよりむしろ、
これがほぼ毎日つづいているはずだが。
いやな顔ひとつせず、飽きる気配もなく、
大きくて重たい箱と鉄パイプを運んできて、
パイプを組んで棚をつくり、
台座を組み立てて商品を並べていく。
終わればまた、その逆の手順で、
ひとつひとつ片づけていくのだろう。
農業にも似た、
砂絵にも似た、その行為に。
尊敬というか、畏敬というのか、
ただただ感心、感服の思いでいっぱいになった。
きっとドミノとか並べるのが上手なはずだ。
・・・いや。
もしかすると、
「そんな意味のないことに
時間などかけていられないね」
と、鼻で笑われるのかもしれない。
夜が近づき、蛍光灯の明かりが
白々と灯りはじめる。
夜のお店の前にも、
神様をあがめるお供え物がある。
ネオンに照らされ、
赤と緑の飲み物が、
いっそうカラフルな色に輝く。
まったく読めない注意書き。
それを横目に、
20バーツの、甘くないコーヒーを飲む。
ゆるやかに暗くなってきて、
電灯の明かりが
煌々(こうこう)と主張しはじめてきた。
すっかり夜になって、
色とりどりのネオンが明滅しはじめる。
昼間、のんきに楽しんでいた
スーパーマーケットの周辺も、
塗り替えたように、歓楽街へと変身した。
まるで遊園地のような色彩。
見ているだけで楽しい、夜の遊園地。
夜の訪れとともに、
街がにぎわい、人の通りも多くなってきた。
いろいろな声がかけられる。かわしたり、乗ってみたり、
聞いてみたり、はぐらかしたり。
英語やタイ語、日本語が飛び交う通り。
お化粧をした街が、
行き交う人々を手まねきする。
大きな通り、そこらか延びる小さな路地。
まっすぐな道、曲がりくねった道。
いろんな道、いろんなお店、いろんな人々。
昼間には見かけなかった夜の顔。
これも、タイだ。
歓楽街を歩き尽くし、
宿の方面へと歩き進む。
通りに面した、一軒の美容室らしきお店。
何の気なしに中をのぞくと、
ガラスごし、1枚の肖像写真が目に入った。
ピンク色の猫のようなぬいぐるみに
抱かれるようにして飾られたその写真は、
よく見ると、Tシャツのプリントだった。
それは、王冠をかぶって、
たおやかな仕草で映った男性のプリントだった。
ふと見ると、窓のガラスに、
でかでかともう1枚、
おなじ写真が掲げてあった。
その写真は、なんだかとても慈愛にあふれ、
見ていて自然と口角がゆるむ写真だった。
じっと店先の写真を見ていると、
お店の中から、人の気配を感じた。
視線を写真からはずし、
店内へと向ける。
と、そこには、
写真の主の、本物がいた。
ほんの1秒にも満たない視線を交わしたあと、
男性はそのまま、
お店の奥へと消えていった。
本物は、写真よりも
ややぽっちゃりとして見えた。
『私がママよ!』
帰国後、タイ語が読める知り合いに、
書かれた文字を訳してもらった。
「私がママよ!」と書かれたこの写真。
この写真との出会いは、
タイに来た収穫のひとつだと思う。
なぜだか分からないけれど、
とにかくそう思う。
昼間、OLさんたちで
にぎわっていた界隈。
もう宿は近い。
・・・ななっ!
驚きに、
思わず歩みが止まる。
がらんとしたガレージ。
車が停められ、
椅子や机などが脇に積み上げられたそこは、
たしかに昼間の屋台跡だった。
昼間の喧騒(けんそう)が嘘のように静まり返り、
たくさん並んでいた屋台のお店が
幻だったかのように思えるほどの変貌ぶり。
出したり、しまったり。
並べたり、片づけたり。
今日も陳列、明日も陳列。
毎日毎日。
ここでも陳列。
尊敬。
本当にすごいなと思った。
いったん宿に帰って。
再度、街へ繰り出しバーガーキングへ。
少し雨が降ってきた。
急ぎ足でお店に駆け込む。
遅めの夜ごはんは、
ワッパーチーズバーガーと、
ポテトのチーズがけ・黒トリュフソース。
うっかりバーガーのセットを頼んでしまったので、
ポテトがいっぱいの食事になった。
けれど、ポテトならいくらでも食べられる。
シアトルに行ったとき、
フィッシュ&チップスについてくる
もりもりのポテトを、
2人分、残さず食べたことだってある。
食べ終わるころには雨も止んでいた。
水たまりを避けながら、宿へと戻る。
街が、雨できらきらしていた。
宿へとつづく、一本道。
今日が最後の宿泊になる。
タイ、最後の宿泊。
明日の夜、日本に帰国する。
あと1日。
明日はどこへ行こう。
そんなことを考えて、
シャワーを浴びて眠りに就いた。
今日はいったい何時間、
遊び歩いていたのか。
おもちゃ箱みたいな、タイの風景。
陳列の街、タイ。
ベッドに横になると、
目を閉じて間もなく、
眠りの淵へと沈んでいった。
*
いかがでしたでしょうか。
長きにわたってお伝えしてきた、
視覚的旅行記・タイランド編。
次回こそが最終回、
・・・の、予定であります。
果たして、
家原の運命や如何(いか)に。
無事、帰国できるのか否か。
怪盗カオマンガイの正体は・・・?!
最後、
大団円(だいだんえん)と
なるのでせうか。
乞うご期待。
それではまた、次回、
其の5にてお会いしませう!
< 今日の言葉 >
『とんでもナイチンゲール!』
(家原利明 出演代表作/内藤陳:ないとうちん 役)