2008/06/23

睡眠〜ある1週間の記録



「石畳と木」(2008)




最近、
世間の人と同じようなサイクル、
いわゆる「朝型」の生活に
なりかけたと思っていたのに。

いつのまにか、
また体内時計が壊れてしまった。

どこからどこまでが「今日」で、
いつから今日が「昨日」になったのか。
日付や時間の感覚が狂っている。

雨や曇りの空模様が続くせいで、
よけいに時間が感じにくい。


これは、ある1週間の記録だ。


月曜 3:00に寝て11:00に起きる。
   早朝に出かけるので23:30ごろ就寝。

火曜 浅い眠りのまま1:00に起きる。
   車を走らせ伊豆半島へ。
   17:00ごろ、箱根峠に車を停めて
   1時間ほど爆睡。

水曜 三島市から2:00帰宅。3:00に就寝。
   14:00まで一度も目覚めることなく
   泥のように眠る。2:00に就寝。

木曜 14:00起床〜4:30就寝。

金曜 6:50起床。
   0:30ごろ床に就いたものの、
   すぐに目が覚める。
   時計を見ると1:00。
   30分ほど眠っただけで
   目が冴えてしまったので、
   そのまま5:00ごろまで
   絵などを描いていた。

土曜 1時間ほど眠って6:00に起床。
   ほとんど眠くなることもなく、
   松本市へ行き、諏訪方面を回って
   0:30ごろ帰宅。2:40に就寝。
   そのまま12時間以上、馬鹿みたいに眠る。

日曜 15:30起床。
   ついに、今日が何日で
   何曜日か分からなくなる。
   時間の感覚も麻痺して、
   結局この日も朝7時頃まで起きていた。


・・・どうでもいい「記録」ではあるけれど。

あまりにも狂いまくっていたので、
途中で思い出しながら書き留めておいた。


別段、多忙を極めるわけでもないのに。
往年のピンクレディを思わせるような睡眠時間と、
かまとばあさん(丸1日ほど眠って2日間起き続ける)の
ようなサイクルが入り交じっている。

睡眠と覚醒を色分けしたら、
すごい模様になりそうだ。


これまで、ずっと“わがままに”
寝起きしてきたのだけれど。
「早起き」の予定がはさまると、
こうして生活サイクルがおかしくなる。

自分はずっと“わがままな”生活の中にいた。
こういう生活から「世間」を眺めると、
みんながいかに規則正しく、
時間単位で正確に生活を送っているかが分かる。


朝起きて、昼間に活動して、夜眠る。
月曜日から金曜日の「平日」は働いて、
週末から日曜日の「休日」を楽しく過ごす。

 
僕は「はみがきカレンダー」もまともに塗れない、
でたらめな子どもだった。
そして気づくと、そのまま「大人」になってしまった。

別にひねくれて奇抜さを
求めているわけでもないのに。
「好き勝手」に生活すると、知らぬ間に、
世の中の流れからはみ出してしまう。

これは、なんだか不思議なことで、
なんだか怖い気がしないでもない。


この、一般的な「流れ」は、
誰が作っているんだろう。

誰が決めたことなんだろう。


まるで渋滞の先頭車両を
探すような話かもしれないが、
なんとなく不思議だ。

でも、この「流れ」は正しいと思う。

もっと言えば、世界中の電気を消して、
太陽とともに生活することが
いちばん「正解」なような気がする。


雨続きの貴重な晴れ間に、
庭の鉢植えがうれしそうに
葉っぱを広げていた。

太陽に向かって、
バンザイでもするように。

太陽の光を浴びなければ、人も、
同じようにうなだれたままなのかもしれない。


余談ではあるけれど。

お姫様は、何枚も敷いた布団の下に、
ひと粒の小さな豆があるだけでも
寝つけないという話だ。

僕の知っている女性は、
ベッドに横になるとすぐ、
ミルク飲み人形のような早さで目を閉じ、
およそ1、2秒のうちに
眠りのふちへ落ちていく。

昼寝チャンピオンの、
野比のび太氏に勝るとも劣らない早業である。

きっと、小さな頃に
たくさんの愛情と安心をもらって
育ったのだろう。


ちなみに僕は、
神経質ではないにせよ、
靴下の裏にみりん揚げのカスがついているだけでも
違和感を感じてしまうほど、
デリケートな部分もある。

そんな僕は、
もしかすると王子様かもしれない。

だから、
体内時計が狂っても、
屁のつっぱりはいらんですよ。