2021/12/28

『こわすのはかんたんだからね』会場記録







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さて今回は、

先回に引きつづき、

会期中の会場記録をお送りする目論見。


『こわすのはかんたんだからね』会場記録。


今回は画像中心にお送りしながら、

「お母さんとお母さんのはさみ焼き」形式で

冒頭と巻末に筆をはさみ込んでいきたく思います。



それではどうぞ、お召し上がりください。



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最終日。


午後2時より、

布の「切売り」を開始。


ほどよく集まっていただいたお客さま。


1枚の布を前にしての争奪戦。


久しぶりに大人のまじジャンケンを見られた。


「ジャンケン、ポン! うあわぁ〜!」

「あいこで、しょっ! よっしゃ〜!」


熱く盛り上がる声を背に、

1枚、また1枚と布を外していく。


仲よく半分こ、という場面もあった。


切売り会のお客さんが去ったあとにも、

ちらほらとご来場者が来てくださった。



最後、29枚中、

26枚の布が旅立って行った。


額装した絵と写真も、

行くべき所に落ち着いた。


皆さま、本当にありがとうございます。



もともと1枚の絵だった、

布端(キレハシ)たち。



最後は、

みんなで「こわした」。



みんなでこわした作品が、

それぞれの場所で、

新たなものに生まれ変わることを

たのしみにしている次第であります。























「偶然」


という言葉が

鍵となったこの展覧会。



本当に、いろいろな偶然で、

このような「仕上がり」になった。


何かが欠けても、よぶんでも、

こうはならなかった(と思う)。



駅から見て気になって、

ご来場していただいた方。


たまたま近くに用事があって、

通りがかった人。


奈良から来てくださったお客様をお迎えしていたら、

横浜から来てくださったお客様にばったり出会えたり。



今回、同時期開催になってしまった別の展覧会場で、

富山からたまたま来ていた同級生と

卒業ぶりに再会したよということを、

会場に来てくれた教え子に聞いたり。


渡航ができずに、

日本にいたからかなった夢。


本能で身体が手術を拒み、

一命を取り留めた人。



いろいろな「偶然」。



皆さまも、そんな「偶然」に

身を任せてみてはいかがでしょう。


「裏」ばかり取らずに、

「表」を感じてみませんか。


誰か、ではなく、

自分で決めること。


いつか、ではなく、いま。


いまが「すべて」です。



あるあると

思っていたらば

もうないよ



最終的に、最後の1枚になった布も。

どうやら旅立って行きそうな気配。


新しい偶然を見つけて。


あたしたち、

旅立っていくワ!









































搬出の日。


現場に行くと、

きれいに布がまとめられ、

あとは運び出すだけ、という状態になっていた。


のこぎり屋根のご主人が

すっかり片づけてくれていたのだった。


何とも。

ご主人には最初っから最後まで

お世話になりっぱなしだ。



がらんとした「会場」で。


今日までのことを思い出す。



短いようで長かった数日間。

いや、長いようで短かった、のかもしれない。


この数日間の体験は大きく貴重で、

ものすごくいい経験になった。


11月12日の「初日」に見た風景へと

また戻っただけなのに。


どこかがらんとして、

さみしげな感じに見える。


元に戻ったはずだけど、

明らかに何か、違って見える。


床についた蛍光色の「汚れ」だけでなく。

来たときとは何かが、違うはずだ。



そんなことを思いつつ。



荷物を積み込み、

すっかり「終わって」しまったぼくは、

これ以上、いる理由がなくなってしまった。



「ありがとうございました。

 すごくたのしかったです。

 ・・・・それじゃあ、また」


「ありがとうございました」


深々とおじきをするご主人。


その背後には、

猫ちゃんたちが等間隔に並び、

めずらしく3匹、勢ぞろいしていた。


ちょっぴりさみしいような、

そんな甘酸っぱい気持ちを噛み締め、

狭い路地に車を走らせる。



まぶしい太陽。



本当に、すごくたのしい毎日だった。



『こわすのはかんたんだからね』



どうも、ありがとうございました。




































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『こわすのはかんたんだからね』会場記録。


いかがでしたでしょうか。




背広姿の家原利明が言うには、

最後、今回の作品説明で

しめくくりたいそうです。




お客さまに送信した

電子メールの転用ではありますが。



今回、伝えたかったことが

ここに書かれています。



以下、

どうぞお目通しくださいませ。



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「喫茶チェリー 75年の歴史に幕」

といった感じで。


当たり前にあったものが、
何の前ぶれもなくなくなったり。

人でも物でも、
なくなってしまったり、こわれてしまったり。
または、こわしてしまったり。

気づいたころには、写真しか残っていない。
そんな経験、少なからず皆さんにもあるかと思います。



今回、時間の都合で、展覧会の広報が、
SNSでの発信となりました。

そこで公開していたのが、
「完成した1枚画の作品」の画像です。


それを期待して会場にこられたお客様は、
あれ、っと、戸惑います。

絵はないの?ときょろきょろ探します。


会場には「完成した絵の写真」が額装して飾られていて。
絵を描いていたその場所をぐるりと囲むように、
「絵の断片」が掛けられているのです。

その横のパソコン画面では、
ご覧いただいた動画が流されています。



『こわすのはかんたんだからね』



言いたかった、
伝えたかったのは題名そのものです。


会場となった、のこぎり屋根の工場跡自体が、
そんな運命にならないとも限らない建物で。
今回、このような展示にしようと思い至ったわけです。


・・・言葉にすると長ったらしく、
お説教くさくなりかねないので。


こんな思いを、会場で「体感」として感じていただけたら、と。
ある意味「裏切る」形の展示をした今回、
お客様にも「なるほど」と感じていただけたようです。



布は、一宮の高級ウール、
尾州の毛織を使わせていただきました。
近所の工場の方に分けてもらい、
思いっきりお絵描きしました。

最終日に「1キレ¥1,000−で販売」して、
ほとんどの布が、お客様の手元に旅立って行きました。


飾ったり、首に巻いたり、カバンになったり。
こうして何か、別の形で再生されることも含めて、
今回の「作品」が完成するのです。

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以上



これからも頑ビフィズスので、

フローラよろしくお願い申し上げます。



ご整腸、ありがとうございました。




腸内環境取締役 乳酸菌代表:腸内会長/家原利明





・『こわすのはかんたんだからね』制作記録



< 今日の言葉 >


こわすことが駄目っていうふうには、

 言ってないもんね。

 そこがやさしいなって、思います」


(のこぎり屋根のご主人が、おっしゃった言葉)


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