2008/04/09

太陽に追われながら。


「さよなら2002」(2002)



ここ数年来、
昼夜逆転の生活が染みついている。

海外に行ったところで、
時差ボケを味わうこともない。
これは、非常によくない。悪しき生活習慣だ。


近ごろ少しずつ日が長くなっている。
ということは、
その分だけ夜が短くなっているということだ。

冬至を迎えたころなどでは、
朝の6時でもまだ暗い。
それが今ではどうでしょう。
六時前でもすっかり明るく、
窓辺のカーテンがうっすら透けはじめてしまう。

「やばい、太陽がのぼる前には布団に入るぞ」

そんな誓いも空しく、
明るい太陽に背を向けて
布団にくるまる始末。

カラスが鳴き、
続いてスズメが鳴き出し。

配達のいちばん遅い、
地元紙のスーパーカブの排気音が
聞こえるころには、
朝の気配がプンプンただよってくる。

こんな悪循環から抜け出せない、
狂いっぱなしの体内時計。

どこでホックを掛け違えたのか。

これじゃ、
カルシウムの吸収されにくい体になって、
骨粗しょう症になってしまう。

けれど。

よい子のみんなが寝静まった
ウシミツ時の、この静寂。

これこそが
ちょんまげの時代から受け継がれてきた、
神聖なる「創作」の時間。

こればかりは譲れない、
私的で濃厚な創作ハネムーン。


はっ、
言ってるそばから
「あいつ」が近づいてきてる。

そう、あいつ。

太陽が「朝」を引き連れてやってくる。


そしてまた、
新しい1日が今日も始まる。
よい子のみんなは、くれぐれもこんなどろぬまにふみこまないようにね!