彼女と出会って、
数カ月が経った。
今日は彼女、B子が、
初めてA男の家にやってくる日だ。
掃除に掃除を重ね、
よけいなものは押入れにねじ込み、
お香を焚(た)き、おしゃれな雑誌もそこらに置いて。
いよいよその日を迎えた。
夢の手巻き寿司パーティ。
初めて彼女を家に迎えるときには、
手巻き寿司パーティを開催するのだと
小学校6年のときから決めていた。
壁には折り紙で作った「くさり」を飾って。
こうなると、
否が応でもパーティ気分が盛り上がってくる。
「ピンポーン」
B子だ。
「わあ、ステキ」
彼女は言葉と表情で、
喜びを表現した。
そんな愛しの彼女に、