#23





さすがに家までは送らなかったが。

最初のコンビニで傘を買い、
少し立ち話して彼女と別れる。


「それじゃあ」


後ろ髪を引かれる思いで
その場を立ち去ろうとするA男に、


「あの・・・」


と、彼女の声がつづいた。




まるで夢のようだ。


彼女はA男に連絡先を伝えると、
足早のその場を去っていった。


(ライフ:+4ポイント