2011/12/30
うたた寝の夢 〜年末に見た未来の百貨店〜
ちょっと昼寝をしていて見た夢。
そこは、ショッピングセンターらしき場所で、
どうやら未来の百貨店のようだった。
ぼくはその百貨店の5階の
休憩スペースに座っていた。
視線の先には広場のような場所があった。
広場には、大きな黒い山(丘)がある。
黒いゴムのような素材でできていて、中は空洞。
反発力のゆるいトランポリンのような感じで、
スピーカーを内蔵しているため、
音楽(低音)で振動する。
その山(丘)のてっぺんに、
ジャマイカ人の女性アーティストがいて、
ジャンベのような太鼓を叩いていた。
彼女は上半身裸で、
黄色と白の模様(線)のペイントが
裸体に描かれていた。
彼女は「素手で地球に模様を描く」作品をつくる女性で、
粉にした鉛(なまり)を手で地表にすりつけていく。
広大な大地に、毎日、模様を描き続けている。
彼女の旦那さんはフランス人。
フランス料理のシェフで、
これからお気に入りの店へ彼女と食事に行くところ。
手には茶色い紙袋に入った白ワイン。
店でその白ワインに合う料理を注文するつもりだ。
彼は、彼女の作品づくりについて、
「彼女のなかの、原始の血がそうさせるのだから。
それはすごく純粋なことだ」
と、静かに微笑む。
白髪で、柔和な笑顔。
紺色のロングコート(ダッフルコート)に、
グレーのストライプのズボンを履いていた。
百貨店の内装は、
光源が見当たらないのに、
壁も床も天井もぴかぴかきらびやかに光っている。
ベルト(手すり)も側面も透明なエスカレーター。
その横に《モバイル・スタンド》のようなものがある。
立て札のように立てられたそれは、
モバイルをかざして、
必要なデータ・機能を受給するためのもの。
ひとりの若い女の子が、
「この番組(データ)、
録画失敗したからいらなーい」
と、モバイル・スタンド右手の《ゴミ箱》スタンドに立ち、
指先でモバイル画面のアイコンをすっとなぞって、
いらないデータをポイッと捨てた。
すると、半透明に透けたアイコンが中空に浮かんで、
ゴミ箱画面のなかに吸い込まれて消えた。
その手前、
休憩スペースにひとり座っているぼくのそばに、
赤ちゃんを連れた小さな男の子がやってきた。
長髪で赤と青のニットキャップをかぶった男の子。
ぼくはその子に、
「赤ちゃん、ここに寝かせれば?」
と話しかける。
その言葉どおり、
透明アクリルでできたテーブルの下に寝かされた赤ちゃん。
休憩スペースの地面も、
広場の山(丘)と同じくゴムでできていて、
ずっと低音が響いていた。
広場の丘より、高さも低くて小ぶりだけれど。
座って休憩するにはちょうどいい大きさだ。
音楽で振動する、黒い床。
低音が響くたびに、
床に寝かされた赤ちゃんがどんどんずれて動いていく。
ぼくはそれがおもしろくて、
ずれて動く赤ちゃんをずっと見ていた。
そんな、夢だった。
< 今日の言葉 >
ヤケドするほど熱くはないぜ
素手でさわれるほど冷めてもいないぜ
(使い終わったアイロン片づけるときに生まれた唄)