日進月歩の亀がごとく
ここでは、これまでに描いた作品と、日々の出来事、感じたことなどを綴っております。 家原利明
#18
「傘、入りますか?」
A男の声にふり返る彼女。
一瞬、驚きの表情を見せたあと、
すぐに顔全体に明るい色がさした。
その表情を見て、
A男の恐れや不安は、
安堵(あんど)と喜びに変わった。
彼女の反応は、断わるどころか、
むしろ好意的な感じにすら見えた。
「あの・・・私・・・。
重ね重ね、すみません」
*「傘だけに、重ね重ね、ですね」
*「傘も肩も、同じですよ」
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