2017/04/04

4月のお知らせ 〜春のグループ展 其の二









みなさん、どうもこんにちは。


そろそろ春の女神の足音が聞こえはじめ、

花々たちが色づきはじめたころですが、

ごきげんいかがでございましょうか。


新しいことが始まる4月。

満開の桜がたのしみでございますね。



さて。

家原からのお知らせがあります。



4月末、

愛知県一宮市にて行なわれるグループ展に

参加する旨をご報告いたします。


ありがたいことに、

参加しませんかと主催者の方からお声をかけていただき、

展示してみたいと思った場所だったこともあり、

今回、参加させていただくことと相成りました。



詳しい情報は以下のとおりでございます。



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とき:4月26日(水)から5月7日(日)まで
   ※月曜休館日

時間:9:00〜17:00
   ※最終日は15:00まで

場所:一宮市三岸節子記念美術館
   <2階展示室>

住所:愛知県一宮市小信中島字郷南3147-1

電話:0586-63-2892





<お車で>

◎東海北陸道 高架下
「馬引横手」交差点より車で10分

◎専用駐車場あり


<公共交通機関で>

◎一宮駅西口 名鉄バスターミナル2番のりば
 「起(おこし)」行バスで15分。
 『起工高・三岸美術館前』下車すぐ
(バスは約15分間隔で運行)


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一宮市は、かつて繊維産業で栄えた街です。

いまでも「のこぎり屋根」の工場や工場跡がたくさん残っており、

その数は2,000以上とも言われています。


現在、稼働している工場こそ少なくなりましたが、

のこぎり屋根のある街並は、

かつての活気を彷彿(ほうふつ)させる風景であります。




一宮市は「モーニング発祥の地」としても有名です。


ご存知でしょうか、モーニング。


礼服でも娘でもなく、

朝、喫茶店でコーヒーを飲むと、

トーストや果物など、

いろいろな「サービス」が付いてくるというものです。

しかも、コーヒー代金のみで、です。


ぼく自身も、

初めてそれを体験したとき、

コーヒーを注文しただけで、

バタートーストとバナナとサラダとゆで卵、

小皿には柿ピー的なものまで付いてきて、

ひどくびっくりしたものです。


朝ごはんを食べてすぐ、

待合せ時間までの時間つぶしだったのですが。

あまりのサービスに驚き戸惑いつつも、

育ち盛りのわんぱく20代だったぼくは、

ゆで卵だけはポケットの忍ばせ、

あとは全部おいしくいただきました。



このモーニングが発展したのも、

がちゃがちゃと稼働する工場では打合せもしにくい、と、

繊維業者さんたちが喫茶店で打合せをすることが多かったため、

みなが競いあうよう「おもてなし」をしていくうちに、

どんどん品数やサービスがふえていったという話です。




そんな一宮市には、商店街もあります。


真清田(ますみだ)神社の参道として延びる商店街には、

昭和の趣きがしっかり残っていて、

看板や建物を見ているだけでもすごくたのしいです。



郊外には「ツインアーチ138」というタワーもあります。

高さが138m。

そう、「いちのみや(138)」の語呂合わせにもなっています。


タワーの足下の公園には、

白くて大きなトランポリンもあります。

お子さま連れにはおすすめの、

大きな、山のようなトランポリンです。




三岸節子記念美術館の近くには、

ケーキを売っている和菓子屋さん『金正堂』や、

お城のかたちをしたおもちゃ屋さん『おもちゃのセンキ』など、

魅力的なお店もあります。



すこし西に行くと、木曽川の堤防に出るので、

天気のいいときには、

そこでお弁当とかお菓子を食べたらすごく気持ちがよさそうです。




バス通りにも洋食屋さんやパン屋さん、

洋品店や工場など、たのしい風景がいっぱいです。



桜の咲くころには、

「青木川」沿いの桜並木が華やかににぎわいます。





どうぞ、展覧会のついでに、

いや、一宮散策のついでに、

ぜひとも足をお運びください。



金色週間(ゴールデンウイーク)のさなかではありますが。

うららかな春のお散歩に、是非ともみなさまお誘いあって、

一宮市三岸節子記念美術館へお越しください。



今回は、私、家原利明、

毎日会場にいようと決意しております。


がんばって早起きしますが、

11:00ごろからの登場となるかと思いますので、

どうぞよろしくお願いいたします。











以下、

一宮の風景を30点ほどご紹介します。


古いものでは2009年の写真もありますので、

現在にはない風景もあるかもしれません。



もし事前にご覧になりたくない方は、

足をお運びになったあとご覧ください。
































































































































































































いかがでしょうか。

これで興味を持っていただけた方は、

1382154(いちのみやにいこーよ)でございます。




それではどうぞ、

会場にてお会いしましょう=☆





家原・春の祭典・利明 




< 今日の言葉 >


「おまえ、それってファミコンの本体持ってないのに、
 カセットだけ買って、人んちでゲームやる手法とおんなじじゃないかよ」

(何かの喩(たと)え/今日の昼間に思い浮かんだ言葉)
 






2017/03/29

東京展の回顧録








東京にて開催されたグループ展。


5日間という短い期間でしたが、

ご来場いただいたお客さまに感謝申し上げます。


また、広報にご協力していただいた方々に、

厚くお礼申し上げます。



遠方よりはるばる足を運んでいただいたお客さま、

わざわざお越しいただいたのにお会いできなかった方々。


今回、毎日会場に滞在していたわけではなかったので、

お会いできなかった方が大半で、

その点がひどく心残りの展覧会でした。

















絵を描くのが好きだし、

絵を描くのはたのしい。


けれども、ときに迷子になる。



ふだん、絵を描いている時間はひとりの時間で、

言ってみれば、制作中は孤独な時間の連続だ。


毎日、ひとりで制作していると、

自分の「大きさ」とか、

自分が「どこにいるのか」とか、

自分の寸法やかたち、

現在地が分からなくなることがある。



そんなとき、

お客さまや友人知人、

かつての教え子などの「声」に、

励まされたり、鼓舞されたり、ふふっと笑ったり。

ちょっとした会話やお便りに、

すすぎ清めてもらったような気持ちになる。












展覧会ではいつも、

いろいろな人に会って、いろいろなお話をする。


近況報告だったり、失敗談だったり、

お悩み相談だったり、絵の感想だったり。


他愛のない話が、

いつのまにか栄養になっている。



自分の絵を前にしてお客さまと話す時間が、

すごく贅沢な時間なんだということに、

今回、あらためて気づかされた。


そして、遠方でも近場でも関係なく、

「行きたい」と思っていただいて、

わざわざ足を運んでくれるお客さまのありがたさ。


ひとり、絵を描いていると、

つい見失ってしまいがちな、頼もしい存在。


そんな存在の心づよさに、

ふとした瞬間、気づかされる。











道しるべも何もなく、

草や枝がいっぱいで道すら見えないような「けもの道」。

いくらか歩いて、

ふり返ると少しばかりは、

道らしくなっているような気がしないでもないけれど。


前を見れば、相変わらず

草や枝や木々がうっそうと生い茂っている。


ここは、どこなんだろう。

もう、どのくらい歩いたんだろう。

こっちで合っているのかな・・・。


迷子になりかけて、

うろうろしているとき。

きれいでいい匂いのする花や、

たのしげにさえずる小鳥の姿や、

ときにはあたたかな火の灯った小屋のように、

みんなの「声」が導いてくれる。


そう。


いつもそうやって歩いてきた。

そんなことすら意識することもなく、

ただただたのしく、

口笛を吹いて歩きつづけてきた。


ひとりでも、

いつもひとりじゃあない。












今回、東京で、

かつての教え子たちと「待ち合わせ」をした。


1組目は、

東京で絵を学ぶ子と、

地元で働きながら制作をしている子。


2組目は、

東京でそれぞれ働く、2人の子。


みんなそれぞれ、

それぞれの時間を、

それぞれの場所で、

それぞれの境遇をすごしている。


時間は、みんな同じ。


けれどもみんな、

ちがう時をすごしている。



変わったようで、

変わっていないことに、ほっとして。


変わらないようで、

変わったことに頼もしく感じて。


みんな、がんばってる。



それぞれの時間が

ちょっとだけ重なる、その瞬間。


自分の大きさとか、かたちとか、

今いる場所とかそういうものが、

不意にはっきり見えたりする。


比較というより認識。

人を介して自分の鏡像を見るような、

そんな感覚。












ふだんの生活でも、

ちょっとしたときに、

ちょっとした時間を交換する。


料理やお菓子、家具や音楽、

会社や事業、子育てやアルバイト。

それぞれの道を歩んでいる、

頼もしい「友人」たち。


絵を描いているとき、

そんな「友人」たちのことを思い浮かべて、

色やかたちを描いている瞬間もある。



人と会うために絵を描いているわけではない。

けれども、絵を見て心がゆれる、

その姿をたくさん見たい。


だからこれまで、

できるかぎり「現場」にいて、

それを味わってきた。


















今回、なぜ物足りなさや、心残りを感じたのか。


そう思ったとき、

そんな動機や衝動を、

あらためて再確認した。





場所は、人がつくるもの。

時間は、人が彩るもの。


まじめくさるつもりはないけれど。


自分がたのしいと思えることを、

全力100でやりたい。


本気でたのしんで描いた絵を、

たのしんで見てもらえると、うれしい。





絵は、描き終えたときが完成なんじゃなくて、

観てもらっているときだけ

完成しているものなのかもしれない。


だったら、完成している絵を見ていたい。


できるかぎり、

少しでも多くの時間、

それを見たい。



何でも自分で感じてみなくちゃ、

分からないからね!




・・・って、まったく。

どうしちまったのかしらね。


東京の風に吹かれて、

ちょっとおしゃれなことばかり

言うようになっちまったのかもしれないわね。






気を取り直して最後に、

東京の風景を3つ、お送りします。



『ローヤル珈琲店』の天井と、

「江戸橋」の高架下と、その近辺の風景です。





それでは、

どうもありが東京!
























< 今日の言葉 >


A「うちのおじいちゃん、LINE(ライン)やってるんだ」

B「へぇ、すごいね。若いね、おじいちゃん」

A「うん。でもさぁ、おじいちゃんのまわり、
  LINEやってる人なんていないから。
  結局、私とかお母さんしかLINEする相手いないんだ」

B「たしかに。まわりはみんな、おじいちゃんだもんね」


(バスの中で聞いた、女子高校生2人の会話より