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ロールプレイ。
それは、
何かや誰かの
役割を演じること。
ロールプレイング・ゲーム。
すなわち、RPG。
たかがゲームとあなどるなかれ。
ときに「非現実」のはずの
その世界が、
現実の扉を開く鍵となる。
前に進むための道しるべとなる。
どうしようもなく行き詰ったとき。
何十年ぶりか、
冒険の世界へ旅に出た。
そこには、
今現在の自分の姿を
映し出す鏡があった。
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かつての自分——。
｢主人公」の役。
主人公のうごきを通して、
自分の姿が如実に見えた。
そして感じた。
勇気。つよさ。
やさしさとは何か。
答えがわかったわけではないが、
わかったことが少しある。
自分自身の行動の先に
結果があるということ。
攻略法の「答え」を見ながら、
｢たのしむこと」を忘れて、
結果だけを求めるのは、
シナリオ通りに進めるだけの
作業にすぎない。
あわてると薄くなる。
急ぐと軽くなる。
得られる喜びも、経験も、感動も、
すべてが色あせ、ぬけがらになる。
自分で選んで、自分で決める。
やらないで言うより、
やったうえで言いたい。
打ちひしがれて、立ち上がる。
くじけそうになっても、
あきらめることなく、
自分を鼓舞しながら、
前に進む。
やったから感じること。
やったから得られるもの。
やったからこそ、それが言える。
たくさん費やした時間を
灰にするも、黄金に変えるも、
全部が自分次第。
久々に出た冒険の旅は、
主人公「いえはら」に、
たくさんの宝物をくれた。
自分にとって
本当に大切なものが
何かということを、
たくさんの場面で教えてくれた。
2022年の、大冒険。
行き詰まり、
心を失いかけた局面で、
大切なことに気づけた
大きな旅だった。
ゲームは終わっても、
現実世界で、新たな旅が続く。
終わりなき旅に踏み出す
その足取りは、
勇者のごとく軽やかに、
力強く、迷いのない軌跡で、
ゆっくりまっすぐ線を描く。
レベルアップの
ファンファーレを何度も聞いて。
かつての心、
｢勇気ある愚者」の心意気を、
ほんの少しだけ取り戻せたような。
そんな気がする、
今日このごろのお年頃です。
＜ 今日の言葉 ＞
「さっき道ばたで
野良猫と本気で
けんかしてた人だよね？」
初対面の人からそんなふうに言われたら本望）