2013/09/09

家原美術館2013だより #1 みなさまからの贈り物







みなさん、こんにちは!

今、有松の旧山田薬局で展覧会をしている

家原利明です。



《家原美術館2013》


おかげさまでたくさんのお客さまに

ご来館いただき、

たいへん喜ばしい気持ちでいっぱいでございます。



まだまだ会期中ですので、

具体的な話は避けて通るおちょぼ口にはなりますが、

少しばかり、お話しさせてくださいませんか。




展覧会の会場、旧・山田薬局。


外観は、一見すると薬局のような感じですので、

今日までに2回ほど、

通常の「薬屋さん」とまちがえて

こられたお客さんがいらっしゃいました。







お1人目は、

首にタオルを巻いた、作業服姿の年輩男性。



「すいませーん、蚊取線香ありますか?」



あるにはあったのですが。

お売りするわけにもいかなかったので、

本当の薬局(会場を出て斜め向かい)を

お教えいたしました。



お2人目のお客さまは、

痛み止めを求めてこられた方でした。


まちがいでの「ご来館」でしたが。


その方は、他県からお越しの、

絵を描いているお客さまでした。



偶然出会った《家原美術館》の展示に。

たいそうよろこんでいただき、

ずいぶんたのしんでいただけました。






会期中、

いろいろなお客さまがご来館されて、

いろいろな「贈り物」を置いていってくださいます。



牛乳瓶のコレクションを見て、

瓶入りのコカ・コーラを

持ってきてくださった方もいらっしゃいます。


お子さまが、

「10年後の家原」の絵を描いてきてくれたり。






近所の子どもが、

きらきらした贈り物を置いていってくれたり、

折り鶴を作ってくれたりもしました。






高校時代からの友人が、

赤い紙袋に入ったプレゼントをくれました。


何だろう、と思って開けてみると、

ネズミのキャラクターの絵が描かれた袋が出てきました。



ぼくは、あまりそのネズミのキャラクターとは

縁のない生活を送っているので、

頭のかたすみでほんの少しだけ「あれ?」と思いました。



ところが、です。



ネズミの袋を開けてみると、

中から出てきたものは、なんと、

「ウンチングうんちくん」でした。



ウンチングうんちくん。



それは、

うんちのキャラクターが便器にかがみこみ、

うんちをしようとしている灰皿です。






実はこの「ウンチングうんちくん」の灰皿。


さかのぼること20年ほど前、

友人の彼女(今のお嫁さん)宅の、

お兄さんの部屋で見たものです。



当時、お兄さんは、

どちらかというと「やんちゃ」な方で、

この「ウンチングうんちくん」灰皿とは

どう転んでも結びつかない風貌(ふうぼう)の方でした。


モノトーンな部屋の中に置かれたそれは、

お兄さんの風貌ともあいまって、

七色の光を放ってぼくに襲いかかってきたのです。



その灰皿を見た瞬間。

ぼくは、

まさに全身に電流が走ったのごとく心境で、

ものすごく、

喉から手がにょきっと伸びるほど、

猛烈に、強烈に「ほしい」と思いました。


けれども、

持ち主であるお兄さんはご不在で、

譲り受けることの可否を聞くことができなかったのです。



ウンチングうんちくんの灰皿。



そのときのぼくは、

まさしく後ろ髪を引かれる思いで

お兄さんの部屋をあとにして、

ウンチングうんちくんに別れを告げたのであります。




それから20年。



ウンチングうんちくんとの、まさかの「再会」。




ネズミの袋は「フェイント」で、

まんまとぼくはそれに引っかかり、

「まさか」が「まさか」を重ね着して、

驚きとよろこびが倍増したわけなのでした。










そして気づくと、

便器の上に「うんちグミ」が置いてありました。


どうやら教え子のしわざのようです。










和室に並んだ「手ぬぐいコレクション」。

ずらりと並んだ手ぬぐいを見て、

大阪からこられたお客さんがおっしゃいました。



「伏見稲荷の手ぬぐいは、ないんですか?」



持ってないです、と答えるぼくに、



「それなら、送りましょうか?」



と、こともなげに

おっしゃってくださったお客さま。




みなさまの、純粋なやさしさに、

感謝しきりの家原です。




ワインとおつまみのセットや、

挽きたてのコーヒー豆、

パンやお菓子、おまんじゅう、

クリームチーズやイモ焼酎。



挙げ出したらきりがありませんが。



みなさまからの贈り物が、

今日の家原を動かす血肉となっていることは

まちがいございません。




何より、みなさまの笑顔が

家原にとってのいちばんの「贈り物」ですけどね♡










《家原美術館2013》旧山田薬局。


残すところ1週間ほどとなりましたが。



もし、まだご来館されていない方は、

是非ともご来館くださいませ。


きっとたのしい展示だと思いますから。


あ、もちろん、手ぶらで構いませんから。



先ほども申したとおり、

お客さまの笑顔が、何よりいちばんの贈り物ですから。













《 今日の言葉 》


「きゃりーぱみゅぱみゅ」が言えない年輩の男性が、

言うたび何度も「かりーぱむぱむ」と発音していて、

ほとんど「カレーパンマン」に聞こえて話が混乱した。

(とある日の、午後の出来事)




・家原美術館2013 中間報告


・家原美術館2013 はじまり

・家原美術館だより#2

・家原美術館だより#3

・家原美術館だより#4


0 件のコメント: